3つの座り方
今回のテーマは座り方(座席位置)についてです。
日常においても
仕事においても、
デートにおいても
様々な場面で活用できるものです。
特に教員としては
- 子どもとの関わりの中で
- 保護者との関わり(面談など)
で活用できるでしょう。
まず、座り方ですが、ざっくりと3つに分けます。
AとBにおいて
向かい合って座る、対面型
並んで座る、平行型
斜めに位置する、L字型
この3つになります。
そして、ここでのポイントは
目線
になります。少し注目して、読んで頂ければ
面白いと思います。
では、1つずつ見ていきます。
向かい合って座る、対面型
こちらは、よくある型だと思います。
何か話をする時などは、こう言った形で座ることが多いと思います。
この座り方は、対面する形になり
目線がどうしてもぶつかってしまいます。
もし、
何か意見が対立してしまった際には、上手く収集するのが難しくなります。
ですので、
大切な話をする場合などは避けた方がいいです。
この座り方が上手く活用できるシーンは、例えばビジネスシーンなどがあります。
つまり、
お互いの意見・主張をぶつける場などです。
お互いの意見・主張を話し合い、より良いものを生み出そうとする場ではとても効果が発揮されます。
並んで座る、並行型
こちらは、目線がぶつかりません。
目線はどこを向いているかというと
お互いに同じ方向
を向いていることに気づきます。
この座り方が効果的な場面は、
何か目標などを話し合う場
です。
例えば、職場においての面談や評価のタイミング、プロジェクトをこれから進めていく上での計画、学校現場において
何か目標を児童・生徒と話し合うタイミングなどです。
テーブルに資料など
お互いの共通の目標
を置くことで、
一緒にその目標に向かっていく
という心理的な効果があります。
斜めに位置する、L字型
こちらが、カウンセラーが基本とする座席の位置になります。
つまり、
悩みなどを聴く時の座り方です。
なぜ、この座席位置がいいのか。
ポイントはやはり目線になります。
この座り方の目線は
ニュートラルの位置では重なることはありません。
話を聞く時には少し体勢を変えて、
相手の方向を見る必要が出てきます。
ここに大きな意味が出てきます。
話をしている時、目線というのはとても大きな意味を持ちます。
あなたが思っている以上に、
言葉よりも目線の方が様々なメッセージを発しています。
どれだけ自分の目を見てくれているか…
いつ、目線を外したのか…
なぜ、違うところを見ているのか…
些細なこと、自分にとっては意味のない目移りでも、相手は疑心暗鬼になってしまうこともあります。
そして、人の悩みなどを聞いている時には、何とも言えない難しい雰囲気、質問、内容になることがあります。
こういう時に、目線は正直で、あたふたしてしまいます。
仮に、その瞬間に対面型であった場合、
どこか違うところを見たくなります。
結果的に相手には「目線を外された」と捉えられます。
平行型はそもそも目線が合わないので、
「目を見てくれていない」と捉えられます。
上記2つのタイプの座り方では、目線のやり場に困るという事態が起きてしまいます。
ですが、L字型であれば
逃げることができます。
基本は姿勢を変えて、あなたに向き合っていますというスタンスが取れ、そして、何か難しい問題や内容になった時
ニュートラル位置に戻ることで、
目線を逃すことができます。
これは、クライアントからすれば目線を外されたというよりは、ニュートラル位置に戻ったという認識ですので、悪い印象は与えません。
このように、L字型の座り方では、相手に悪印象を与えにくい状態で
目線を逃すことができます。
今回の座り方は、一例であり基本です。
何が良くて何が悪いではありません。
子どもへの指導や、相談の対応
保護者との懇談などの場面で
上手く活用して、工夫することでより良いコミュニケーションを実現することが可能ですので、参考にしていただければと思います。
閲覧いただき、ありがとうございました。