懇談やちょっとした保護者との雑談で必ず出てくるのが
「子どもが勉強に対してのやる気がない」
「子どもが勉強に集中しない」
というもの。
どうしたらいいのか?という質問はよく頂きます。
いろいろと手立てはありますが、今回は心理学の見地から効果的な方法をご紹介します。
親も先生も間違えやすい。
子どもに「してはいけない」考え方と声かけ
よくありがちな、考え方と声かけは
成功体験を引き合いに出す
というもの。成功体験を引き合いに出して、
「この前ちゃんと頑張れたんだから、
今回もちゃんとできる!」
という感じの声かけです。
- 以前うまくいったから今回もうまくいく。
- 小さな成功体験を積み重ねてくことで、子どもに自信をもってもらう…
…という考えで声をかける人は本当に多いと思います。
ですが、
残念ながらこれは
効果的ではありません。
心理学の実験でも
過去の成功体験をもとにして、
「以前できたから今回もできる!」
という考え方でやる気や集中力がどの程度続くかという実験の結果は
60%以上の被験者が失敗
(持続失敗)
というものです。
この数字の背景ですが、簡単に言えば
「甘さ」
が出てしまうことが原因と考えられています。
この「以前頑張ったら、今回も…」という考え方では、逆の効果として
以前頑張ったんだから…今回は休もう…
といった感情に襲われてしまい、結果的にやる気・集中力は持続しないということです。
親も先生もこれで解決!
子どものやる気・集中力を持続させる魔法の質問!
では、どういった声をかければいいのか。
それは、同じように成功体験をもとにするのですがポイントは
理由にフォーカスする
という点です。
「なぜ?」
「どうして?」
を大切にします。
具体的には
「この前頑張れたね!
あの時は、なぜ頑張れたの?」
「この前は、
どうして集中力が続いたのかな?」
というように、以前頑張れた時の理由を聞くようにします。
これも実際に実験が行われたのですが、
80%以上の被験者が成功
(持続成功)
という結果になりました。
このように、子どもにやる気や集中力を持続して欲しい時には以前頑張れた「理由」を聞いてみてください。
非常に効果的で、子どもは一生懸命に考えて、そして目の前の課題に改めて気を引き締めて頑張ってくれます。
もちろん、これは子どもに限ったことではなく、大人でも有効です。
ぜひ一度試してみてください。
それでは。
最後まで閲覧頂きありがとうございました。